介護業界における科学介護情報システム「LIFE」の運用について、多くの施設が導入を開始しています。
個人の経験や知識だけに頼らない客観的な根拠や情報を元にして作られたシステムで情報を共有することにより、どの施設でも質の高いサービスが受けられるようになることを目的としています。
導入に伴い、国は介護保険報酬加算などを行い、施設側にメリットを与え導入促進を行っています。
施設側にとっても、個人の視点に頼らない介護サービスを行うことにより利用者の機能改善を図ることが可能になるのは大きなメリットと言えます。
新人でもベテランでも客観的なデータに基づいた情報により質の高い介護サービスを提供できるようになるからです。
さらに、専門的な知識を得ることで介護職員の専門性を図ることにも繋がります。
また、皆が同じレベルでサービスを行えることは、利用者側にとっても安心材料となります。
2021年度から運用が開始されたばかりのLIFEはまだ発展途上の段階で現場でのデータ収集の負担などまだまだ改善すべき点は多くありますが、浸透していけば介護業界のレベルアップにつながると言えます。
日本の社会問題である少子高齢化により、介護職員の需要と供給のバランスが追い付いていないというのは大きな問題です。
2025年には介護業界における人材不足は約38万人に上ると言われています。
そんな中で、LIFEは介護業務の効率化を図り職員の負担を減らすための役割を担うとも言われています。